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サンフランシスコから帰国。住み慣れた日本で奮闘する日々を紹介しています。


by olivexolivejp
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Asian Arts Museum

Asian Arts Museum _c0059191_253416.jpgサンフランシスコは、芸術の街。
街のあちらこちらに美術館や博物館、シアターが点在し、街が”芸術”と共存しているように思えます。
私たちは、2003年に新しく完成した「Asian Arts Museum (アジアン・アート・ミュージアム)」へ行ってきました。サンフランシスコ市庁舎の向かいに建つアジアン・ミュージアムは、それまでゴールデンゲートブリッジパーク内にありましたが、2003年にここへ移転。総敷地面積も2倍となり、アジア美術専門の美術館として全米最大の規模となったのです。
とても美しい壮大な美術館です。

中に入ってすぐの壁には、この美術館創設にあたって寄付寄贈をされた方々の名前のランキング(?)プレートが、どどーーんと掲げられています。
なんとトップは1500万ドルを寄贈したChong-Moon Leeさん。この美術館の正式名称は、そのお名前を頂いて「Asian Arts Museum / Chong-Moon Lee Center 」と名付けられているのだそうです。

アジアン・アート・ミュージアムは、その名の通り”アジア(大陸)の美術品」の博物館”です。インド、チベット、ベトナム、バリ、タイ、中国、韓国、そして日本。たくさん国々の芸術品が地域別に展示されています。
昔、小学校や中学校で習った地理・歴史の授業のかすかな記憶が蘇ってきます。^^

面白いことに、アジアの各地の食器や道具類に、どこかしら共通点があり、”いつの時代に、この国からあの国へ渡って行ったのでしょう”と歴史を垣間見ることができるのです。
その中でも、強大な影響力を持っているのが”中国”であることがわかります。

強国中国から渡ってきた”道具”は、その国々でいろんなカタチ、いろんな色にその姿を変えてゆきます。またその国に定着した”道具”は、歴史に翻弄されて、さらにその姿を変えてゆく様をみることができるのです。

Asian Arts Museum _c0059191_2532197.jpg館内の中央ロビーから延びる階段の脇に、その素晴らしい”道具”たちの移り変わりを展示したコーナーがありました。
ひとつの「水差し」が長い歴史の中で、アジア各国へ渡り、そこでいろんな姿にカタチを変えた様が一同に集められているのです。タイ、インド、歴史を経た中国、韓国、日本など。
同じ原点の「水差し」が韓国では煌びやかにその姿を変え、日本では素朴に、また機能的に変化しています。またさらに日本の歴史の中でも、地味であった水差しに光が当り美しい装飾を施される時代も見て取られます。

美しい各国の美術品を眺め、感心するだけでなく、アジアの繋がり、歴史の流れを感じられる、とて面白い趣向の美術館だと思います。^^
by olivexolivejp | 2005-06-08 02:47 | サンフランの生活